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看護師が小児科に転職するメリット・デメリット
子供が好きだから小児科で働きたいという小児科志望の看護師が多くいる一方で、小児科は大変そうだからできれば避けたいという看護師の声もよく聞かれます。では実際のところ、小児科で働くのはどんなやりがいや苦労があるのでしょう。
小児科には、成人を対象とする診療科にはない様々な特徴が挙げられますが、その中でも最も顕著な違いは患者さん自身だけでなく、その保護者への対応も重要となる、という点です。治療方法など、子供の患者さんだけでは決められないことがほとんどなので、必然的に患者さんの保護者とのコミュニケーションも多くなります患者さんへの対応はもちろんですが、それ以上に保護者に対してしっかりとした対応ができるか、というところもポイントとなります。
また、小児科の場合は成人科よりも緊急搬送・緊急入院が多く時間を読みづらいこともありますし、食事の介助や寝かしつけなど、治療業務だけでなく幅広い仕事が看護の内容として含まれます。
そして、小児科の何よりの特徴は、インフルエンザの流行る時期がとてもいそがしくなるという点です。毎年インフルエンザの流行る冬になると予防接種も増えますし、患者さんも多く訪れます。インフルエンザ患者に病気をうつされてしまうことは良くありますし、予防接種もワクチンの種類が多く、症状やタイプにあったワクチンを覚えるだけでもかなり大変だという看護師もいます。
看護師が小児科に転職するメリット
そんな小児科へ転職するメリットはまず「身につくスキルが豊富」という点です。小児科の場合、「小児」というカテゴリで子供が発症するあらゆる症状に対応する必要があるので、様々な寡黙について深く学べる環境でもあります。
また、実際に小児科で働く看護師から「仕事自体はハードで患者さんとその保護者の療法との交流が大変だが子供の笑顔にはかえられない」といった声が聞かれます。この「子供とのコミュニケーションに元気をもらう」というのもメリットのひとつです。
症状によって患者さんの健康状態はさまざまですが、病気を治そうと健気に闘病生活をしている患者の子供を見ているとこちらの方が元気をもらうというパターンもあります。子供が好きだという人にとっては、つらい面や大変な面も含めてやりがいのある職場だと言えるでしょう。
看護師が小児科に転職するデメリット
しかし、もちろん働く際のデメリットもあります。それは「親との関わり方や対応が難しい」という点です。小児科の一番の難しさは、何と言っても患者である子供だけではなく、その親とも深く関わる必要があるということでしょう。親にしてみれば、自分の大切な子供を預けるわけですから、看護師に対して厳しい目を向けるのは当然のことです。厳しい要望やクレームを受けることもあるようです。子供は好きなのに、保護者とのコミュニケーションが上手くいかずに小児科から転職するという看護師も数多くいます。
そして、小児科の難しさは「患者自身と意志疎通が図れないことも多い」と言う点にもあります。子供はそもそもなかなか言うことを聞いてくれませんし、理性的な行動をとってくれるわけではありませんから、内服だけで何時間もかかってしまったり、泣きつかれてしまったり、自分で点滴を抜いてしまったりということなども頻繁にあります。
ときには、泣き喚く子供を押さえつけて処置を施すこともあります。しかし、このようになかなか思い通りに治療が進まなかったとしても、自己点滴抜去により症状が悪化したり、ベッドから転落したりといった事故が起こった場合には、看護師は責任を負わなければいけません。このような、子供を扱う小児科ならではの難しさに嫌気が差してしまう方もいるようです。
実際に小児科で働いた経験がある看護師の意見としては、「小児科には患者との意思疎通の難しさ、親への対応、幅広い科目、仕事内容の幅広さ、など小児科ならではの大変さがあるため、「子供が好き」という気持ちだけでは難しい」という意見が大半です。
一方で、小児科ならではの大変さや辛さも含めて「やはり子供と接するのはとても楽しく、元気が出る」というのも小児科で働く看護師の方々の共通した意見です。
子供が好きというだけではなく、ハードな環境も十分に理解した上で、それでも小児看護に携わりたいという気持ちをお持ちの方であれば、とてもやりがいがある仕事だと言えそうです。