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看護師が脳神経外科に転職するメリット・デメリット
脳神経外科は、その名のとおり「脳」に関係した疾患を診察・治療する診療科です。脳は、人間の生命や活動を司る臓器ですので、脳神経外科の役割は非常に重要であると言えるでしょう。
脳神経外科で扱う主な疾患は、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの脳血管障害や脳腫瘍、頭部外傷、パーキンソン病、てんかんなどです。
脳神経外科の特徴のひとつに、医療技術が目覚しく進歩しているという点があります。全ての診療科で医療は進歩していますが、脳神経外科はほかの診療科に比べてそのスピードが速く、最先端の医療が行われています。
日本での死因のトップ3は、「がん」、「心臓病」、「脳血管障害」でしたが、平成24年には順位の入れ替わりがあり、肺炎が3位、脳血管障害は4位となっています。脳血管障害の患者数は以前に比べて大きく変わっていませんが、医療の進歩によって脳血管障害の死亡率が低下したため、このような順位の変動が起こったと考えられています。
脳神経外科のもうひとつの特徴は、意識がない、もしくは意識がはっきりしていない患者さんが多いという点です。意識を司る脳の疾患を扱いますので、患者さんの年代に関係なく、意識レベルがクリアである患者さんは、ほかの診療科と比べて少なくなっています。
脳神経外科での看護師の業務内容は、基本的にほかの診療かと変わりません。具体的にはバイタルサインのチェックや医師の診療の補助、清潔ケア、食事介助、排泄介助、点滴や採血などが主な業務となります。
その他に、専門的な業務ももちろん必要とされます。まず、各種モニターをしっかり管理・観察することができなければいけません。脳神経外科は急変するケースが多々あり、いろいろなモニターが入っている患者さんがたくさんいます。
モニターの一例を挙げてみると、ICP(頭蓋内圧)モニター、Aライン(動脈圧)モニター、心電図などです。これらのモニターを管理・観察することで、患者さんの急変にいち早く気づき、適切な対処をすることができます。
また、患者さんや家族の精神的なケアも、脳神経外科で働く看護師の重要な役割になります。脳に何らかの疾患があるとわかったら、患者さんもその家族も不安になりますよ。その不安を少しでも軽減させることが、脳神経外科の看護師の大切な役割です。
また、脳に疾患のある患者さんは性格が以前と変化してしまうケースがありますので、そういう場合も看護師が家族に説明し、フォローしていく必要があります。
看護師が脳神経外科に転職するメリット
脳神経外科へ転職するメリットは、まず「患者さんひとりひとりに合わせた治療法ができる」ことです。脳神経外科は、発病後もしくは手術後の超急性期からリハビリ期まで、様々な段階の患者さんがいます。
また、疾患の領域が脳ですので、同じ疾患名でも症状や重症度、予後などが一人ひとり違うことが多いのです。そのため、科じゃ三の看護はそれぞれに合わせた計画となっており、日々考えながら看護を実践する必要があります。
看護師が脳神経外科に転職するデメリット
一方で、「ハードな現場なので業務に追われることが続く」というデメリットもあります。急性期の患者さんの緊急オペを行うことが多かったり、移動もままならない患者さんの歩行介助や食事介助を行ったり、患者さんやそのご家族とのコミュニケーションに細心の気配りが必要であったりと、全診療科中No.1と呼ばれるほど心身ともにハードな職場です。
体力やストレス耐性に自信のある方であっても、慣れない内は業務に忙殺されてしまうことも多いため、看護師としての強い信念を持って我慢強く業務を行うことが大切です。
残業や夜勤も多いので、プライベートとの両立が難しく、自由な時間が削られてしまうのも問題のポイントとなります。
脳神経外科に転職する場合、自身のスキルや経験をしっかりとアピールすることが重要であるため、面接対策として自身のスキルや経験を整理したり、面接のロールプレイングを行ったりしておくと安心です。また、脳神経外科の看護師の年収は、残業手当や夜勤手当の金額によって大きく変動するため、転職活動を行う際に必ずチェックするようにしましょう。