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看護師が腎臓内科に転職するメリット・デメリット
腎臓内科は糖尿病から慢性腎炎、慢性腎不全といった慢性的な病気を抱えた患者さんが多い診療科です。腎臓はたくさんの血液が集まる器官なので、一度病気を患うと治療が難しく、長期入院をしつつ治療を受けている患者さんがとても多いです。
特に現代社会では糖尿病のような生活習慣病が問題視されているので、この科のニーズは確実に高まっています。ここで身につけた知識は確実に今後にも役立つことでしょう。
腎臓内科の看護師の仕事は、人口透析専門のクリニックと病棟で内容も異なってきます。腎臓内科の病棟は他より少なく、基本的には内科で入院するため、一般的な内科看護師の業務全般が必要となります。
腎臓疾患は治療方法こそ様々ですが、完治がしにくいため、長期的な入院をする患者さんが多く、一人一人とじっくり向き合って看護することが大切です。具体的な仕事としては、治療の介助や食事・投薬療法の指導、精密検査などが挙げられます。
一方透析専門のクリニックですが、腎臓疾患で腎臓の機能が失われると人工透析をすることになります。透析を始めると必然的に患者さんとも長い付き合いになります。人工透析は長い時間を要しますし、患者さんが労働世代だった場合は仕事への影響も大きく、精神的にも経済的にも患者さんの負担となります。
そのため、こういった職場で働く看護師には精神的なケアのスキルも必要となります。具体的には検査や治療の介助、患者さんの食事・投薬指導、人工透析を導入した患者さんのシャントの作成管理も行います。
看護師が腎臓内科に転職するメリット
腎臓内科へ転職するメリットは、第一に「透析技術が身につく」ことです。経験を積み、透析技術を身につけておけば、透析センターをはじめとした施設でもその能力を発揮することができます。もし結婚や出産で看護師の仕事を離れている時期があったとしても、職場復帰がスムーズに行えます。
糖尿病患者が増加傾向にあるために、腎臓病や透析に関する知識はニーズが高まっているのです。透析系は経験さえあれば年齢の制限なしに雇ってもらえる例が多く、給料も高めに設定されていることがあるので優遇を望めます。
次に、「慣れれば精神的に余裕ができる」点です。これはどこの診療科にも言えることでしょうが、特に腎臓内科はその仕事内容に慣れてしまえばルーティン業務になりやすいです。その割に専門性が高いので、ベテラン看護師として活躍している人も少なくありません。また、他の科と比べると残業や休日出勤が少ないのも特徴のひとつです。
そして、「患者と密なコミュニケーションが図れる」こともあります。患者さんの状態に合わせて週に数回透析を受ける場合は顔を合わせる機会も多く、また患者さんも会話や交流には支障ない人がほとんどなので、夜勤が少ないにもかかわらず患者さんとのコミュニケーションの機会が多いです。
看護師が腎臓内科に転職するデメリット
しかし、裏を返せばその「コミュニケーション」がデメリットとなる場合もあります。長期的な通院や入院になると顔見知りになることが多いのですが、どうしても扱いづらかったり相性がよくなかったりする人もいます。患者さんとの距離を測りかねるという看護師もいるのです。
その結果、若い看護師が長年にわたって治療を受けている患者さんにからかわれたり厳しい言葉をかけられたりすることもあります。もちろん患者さん側に悪気はなくとも、年配の人とも無理なくコミュニケーションがとれる人でないと大きなストレスを感じることにもなりかねません。
腎臓内科は、患者さんとの付き合いが長い分何かとプレッシャーになってしまうことも少なくありませんが、ここで得られる専門的な知識や技術は他の診療科へ行っても役に立つものばかりです。経験してみる価値は十分にあると言えるでしょう。